本には載っていない飲食店開業

本には載っていない飲食店開業のすすめ

これから飲食店を開業しようと思う方やすでに経営してらっしゃる方に、有用な情報をお届けしたいと思っています。

めざせ飲食店開業!その2~コンセプトの決め方~

どうも、あに様です。

お店を始めるにあたってコンセプトを決める、というのがまず最初の仕事になるのではないでしょうか。

コンセプトとは日本語にすると「概念」

つまり、企画の方向性です。

といっても、

なんかザックリしていてよくわからんし

という方。そもそもザックリした言葉なので、まあ普通そんなもんです。

じゃあ、何を決めればいいのだろうと言う方には、まず下記の通りにまとめてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

1.何を目的にするのか

前記事でも少し語りましたが、やはりこれがまず大事です。

規模に関わらずどの会社でもスローガン、つまり企業理念のようなものがあります。

簡単に言うと「こうやって世の中に貢献するんだあ!」みたいなことです。

そのお店を出すことによって世の中に、又はお客さんにどんな影響を与えていくのかということです。

これがないとお金儲けのことしか考えないお店になってしまい、結果儲かればなんでもかまわない、極端に言えばお客さんのことなんて二の次!という思考になってしまいがちだからです。そうなれば人は感謝の気持ちを忘れ、前向きに働く意欲もなくなります。

ですので、ユーザーに何を伝えていくのかという部分はとても大事なんです。

一例を上げると…。

 

例:松下幸之助さんの場合(※注 あに様的に解釈)

 ※経営のGODとか言われてる人、パナソニック(元松下電器)の創業者

「産業人の使命は貧乏からの克服なのです。我々の目的は水道から当たり前のように水が出るように、便利で人の役に立つものを誰もが手に入れれる価格で提供し、人々を幸せにすることなのだ」

 

こんな感じです。

ただ、このように松下さんのようなBIGな話でなくてもいいのです。

お客さんが喜んでくれる姿、そしてその過程を想像してみましょう。

 

2.何をウリにするのか

 目的が決まれば当然何を売るのかという話になりますよね。

この辺は誰もが最初に考えていることなのではないでしょうか。

売れるものは色々あります。物、サービス、技術、様々ですよね。

こんなメニュー出したいな、とか。

開業を考えている方ならそんなことはよく考えているはずです。

 

ただ、大事なことは「うちの店の強みはこれや!」っていうやつです。

価値観というものは人それぞれ違いますが、ただ言えることは世の中に不足しているものや今はまだないもの、利便性が高いものであるほど総じて価値が高くなります。

つまり、人が感動できる何かがなければ価値は生まれません。

そして、価値がないものは売れません。売上が立たなければ店は潰れます。

ポケモンのレアカードが高値で売れるのは世の中に少ないけどほしい人は多いからだし、スマホが普及しているのは皆が超便利だなこれ、と思うからですよね。

ですから繁盛店を目指すなら差別化、が必要なわけです。

一つだけアドバイスするなら「ちょっとやりすぎ?」

ぐらいがちょうどいいと思います。

ある意味、常識は捨てましょう!

他店で同じことをやっていても、売上は伸びないからです。

飲食であれば商品そのものの魅力なのか、味なのか、値段なのか、サービスなのか、空間作りなのか、提供の仕方なのか、店によって様々な特色があると思います。

自身が考えたそのウリになぜ価値があるのか。

自身に問いかけてみましょう。

 

3.どんな客層をターゲットにするのか

 売るものを決めると同時ぐらいに考えなければいけないことかもしれません。

そう、どんなお客さんに来てもらうの?又は買ってもらうの?ってことです。

なぜこれを考えなければいけないかというと、理由は下記の通りです。

  1. 内装や空間作りに影響が出る
  2. 価格に影響が出る
  3. メニューに影響が出る

 

例えばサラリーマンとOL、どちらも会社員には違いありませんが男性と女性とではやはりニーズは違いますよね。

サラリーマンならシンプルで落ち着いた雰囲気を好むでしょうし、女性なら綺麗でおしゃれな空間を好みます。

例えばBARを経営するにしても、若い人向けならカジュアルな内装で音楽の音量も大きめがいいし、中年層向けならシックで落ち着いた雰囲気を好むでしょう。

 

価格やメニューだって違ってきます。

お小遣い制の学生さんをターゲットにするなら1コイン以上もするドリンクは飲まないでしょうし、大人向けならば価格が高くても売れますが味の質は求めてきます。

最近の学生はちと金持ちすぎる気がしますがけしからんっ。

 

料理だって、質なのか、量なのかによって客層も変わります。

OLや女性をターゲットにしているのに

豚丼300g大盛り定食、へいお待ちぃっ!」

とかやっても

「デブって言いたいのか貴様、埋めるぞ」

とか言われてしまいます。

 

要するにウリにするものと相性が良くないといけません。

 

4.まとめ&たいせつなこと

いかがでしたでしょうか?

世の中には飲食開業のススメ!みたいな本とかいっぱいあるので、

これぐらいのことは大抵書いてある内容です。

そういう本もたまには読んで勉強してみるといいですよ!

 

ただ最初にオススメしたいのはこのコンセプトを必ず紙などに書いてみることです。

実際に自身の手で書いてみると頭の中身が整理でき、また自分の考えに足りないものがあった場合にはそれに気づくことができるからです。

漠然と考えているだけでは掘り下げができません。

 

最後にとてもたいせつなことを言いますが、コンセプトはブレちゃいけないんです

店は生き物ですから、メニューを更新したり、材料費が変われば価格を変えなければいけない時もあります。

ただ、むやみに変更するものではないのです。

例えば飲食店が最も潰れやすいのは創業してから3年目と言われています。

これをある本で読んだ時、私は意外だと思ったのですが理由を知った時に少し納得しました。

 

やはり人間って欲深いんですよね。

1年目から2年目にかけて利益が出ると

「ようしっ!うちの店も客がついてきたから

 3年目からは利益倍増計画だぜヒャッホゥ!」

 

という感じに無闇に料理や材料の量を減らしたり、

無駄に人件費を下げてしてしまうんです。

するとどうなるか…。

店のクオリティが下がります。

お客さんはバカじゃありません。特に常連さんであれば変化にはすぐ気づくんです。

みなさんにも経験ないですか?

「昔は味よかったんだけどなぁ、あそこ」という感想。

私にもあります。

 

みなさんのお店がそうならないためにも、しっかりここは固めていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。